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お月見といえば、まんまるのお団子を思い浮かべる方も多いですよね。
でも「なぜお月見団子を飾るの?」「どうして15個なの?」「いつ食べるの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
実は、お月見団子には昔から“豊作祈願”や“月への感謝”といった深い意味が込められています。
この記事では、お月見団子の由来や15個の意味、食べるタイミング、そして2025年の十五夜の日にちまで、わかりやすく解説します。
お月見団子の由来とは?
お月見団子の由来には、秋に行われる「十五夜」の行事で秋の収穫に感謝し、翌年の豊作を祈るために月へ供える習慣から生まれました。

月の神様「月読命(つくよみのみこと)」への信仰と結びつき、「十五夜」に月をきれいに鑑賞し、収穫物への感謝を表してきました。
室町時代以降、月へ供え物をする風習が広がり、江戸時代になると庶民の間でも米の粉で作った団子をお供えする行事へと変化しました。
沢山の農作物が実る時期に、丸い団子を満月に見立ててお供えすることで、実りと家族の健康、幸福を願ってきたのです。
このように、お月見団子は月への感謝と豊作祈願、秋の収穫の喜びを表す日本ならではの伝統的な食文化なのです。
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お月見団子が生まれた理由は?
お月見団子が生まれた理由は「秋の収穫を祝うため」で、神様に感謝し、翌年の豊作をお願いする意味で作られるようになりました。
当初は里芋などの芋類、豆類など丸い形の収穫物がお供えの主役でしたが、江戸時代に米粉を使った団子が普及し、満月に見立てた丸い団子を積み上げて供えるようになりました。
江戸時代には白くて丸いお団子をピラミッドのように積み上げ、月の神様へ感謝の気持ちを直接伝えるため窓辺や縁側に供えられていました。
お月見団子はなぜ15個なの?
「お月見団子はなぜ15個なの?」という疑問には、旧暦の8月15日「十五夜」という特別な日にちなんでいます。
十五夜は秋の真ん中にあたる夜で、満月が最も美しいとされる日です。
「十五夜」の「十五」に合わせて団子の数を15個にすることで、豊作への祈り、感謝を込めています。
お月見団子の並べ方
お月見団子の並べ方と形には、昔からの伝統や意味があります。
一般的に15個のお団子をピラミッド型に積み上げる方法が多く、これには月への感謝や願いを天に届ける意味が込められています。

お月見団子の並べ方は次のようになっています。
- 1段目に9個(3×3)を並べる
- 2段目に4個(2×2)を重ねる
- 3段目に2個を重ねる(神事では縦に並べるのが正式)
また、高く積むほど神様に近づきやすいと考えられ、5段(5個、4個、3個、2個、1個)で並べる方法もあります。
この積み方は、神様に届くように天に向けて祈る意味があり、並べる際は月から見て左側に自然のもの(ススキ)、右側に人工のもの(月見団子)を置くのが伝統です。

また、正式には「三方(さんぽう)」という神様へのお供え用の木製台に白い紙を敷いて供えますが、家庭では皿やお盆で代用しても問題ありません。
お月見団子はいつ食べるの?十五夜はいつ?
お月見団子は、「十五夜」のお月見の夜に月にお供えをした後、その夜に皆で分け合って食べます。
「十五夜」は旧暦の8月15日にあたる日の夜のことを指しますが、現在の新暦(グレゴリオ暦)では毎年日にちが変わります。
おおよそ9月中旬から10月上旬の間にあたり、2025年の十五夜は10月6日です。
旧暦が月の満ち欠けを基準とした暦(太陰太陽暦)で1年が約354日なのに対し、新暦は太陽の地球回りの周期を基にした暦(太陽暦)で365日であるため、「十五夜」の日付が毎年変わってしまうのです。
まとめ
お月見団子は、日本の伝統行事である十五夜のお月見には欠かせません。
お月見団子の由来は秋の実りへの感謝と翌年の豊作祈願に根付き、15個供える理由も「十五夜」と関係しています。
並べ方や形にもきちんと意味があり、月への感謝や家族の絆を深める大切な食文化です。
お月見団子を囲みながら、美しい月と自然の恵みに感謝するひとときを、ぜひ家族みんなで体験してみてください。
