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『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で初登場し、魔法界で最も恐れられている闇の存在「ディメンター(吸魂鬼)」。
ディメンターの最恐攻撃である「ディメンターのキス」を受けた人間の末路や、過去に作中で被害に遭った人物、そしてディメンターの不気味な正体について、詳しく解説します。
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ディメンターにキス(吸魂)されるとどうなる?
ハリーポッターの物語に登場するディメンターの最大にして最悪の攻撃が「ディメンターのキス(Dementor's Kiss)」です。
これは、普段はフードで隠されている顔の下部(大きくぽっかり開いた口)を相手の口に重ね、人間の「魂」を体から直接吸い取る行為を指します。
ディメンターは常に黒いマントで体を覆い、顔をほとんど見せませんが、キスをするときだけマントを外し、大きく開いた口から相手の魂を吸い取ります。

ディメンターのキスを受けた時の状態については以下の通りです。
- 魂の完全な喪失
人間を人間たらしめている「魂(自我・心・記憶・意識)」が完全に体から引き抜かれます。 - 肉体だけが生き続ける「生きる屍」化
心臓の鼓動や呼吸など、肉体的な生命維持機能は残りますが、意識や思考は一切失われます。人間としての「感情」や「思考」を取り戻すことは永久にできません。 - 死よりも重い刑罰
魔法界において「死」は魂が次の世界へ行く旅立ちとされますが、キスを受けた場合は魂がディメンターの体内に閉じ込められる(または消滅する)ため、死ぬことすら許されない「死よりも恐ろしい運命」とされています。
ディメンターに魂を吸われた後に回復することはできる?
結論から言うと、「ディメンターのキス」によって魂を吸い取られた場合、二度と回復することはできません。
魔法界の高度な医療技術やどんな強力な魔法薬・呪文をもってしても、一度失われた魂を肉体に戻す手段は存在せず、残された肉体はただただ死を迎えるまで横たわり続ける「植物状態(生きる屍)」となります。
ディメンターに感情を吸われた程度なら回復可能
ただし、キスをされる前段階(単に接近されて幸せな感情を吸われただけ、または一時的に意識を失っただけ)であれば、「チョコレート」を食べることで回復できます。
『アズカバンの囚人』でハリーが列車内でディメンターに襲われた際、新任のリーマス・ルーピン先生がチョコレートを分け与えたのは有名なシーンです。
チョコレートにはディメンターの冷気と絶望によって低下した体温と精神的エネルギーを急速に回復させる魔法的薬効があるとされています。
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過去にディメンターに魂を吸われた人物・被害者一覧
ハリーポッターの作中や公式設定において、「ディメンターのキス」の被害に遭った具体的な人物をご紹介します。
①バーティ・クラウチ・ジュニア(原作第4巻『ゴブレットの火』)
ハリーポッターの作中で最も明確にディメンターのキスの被害者として描写されたのが、ヴォルデモートの忠実な僕である「バーティ・クラウチ・ジュニア」です。
ポリジュース薬でムーディ先生に化け、ハリーをヴォルデモートのもとへ送った黒幕ですが、正体が発覚した後、魔法省大臣コーネリアス・ファッジが連れてきたディメンターによって、正当な尋問を受ける前にその場で「キス」を実行され、魂を吸い取られました。
これによりバーティ・クラウチ・ジュニアは一切の証言能力を失い、ヴォルデモート復活の事実を魔法省に立証する重要な証人を失うこととなりました。
②シリウス・ブラック(危機一髪で回避)
ハリーポッター原作第3巻『アズカバンの囚人』の終盤、禁じられた森の湖畔で、シリウス・ブラックは無数のディメンターに取り囲まれ、まさに「キス」をされそうになりました。
さらにシリウス・ブラックを助けようとしたハリーも同時にキスされかけますが、タイムターナーで過去から戻ったハリーが放った渾身の「守護霊の呪文(牡鹿)」によって間一髪で救出されました。
③映画版における死喰い人(デス・イーター)たち
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』のホグワーツ決戦などでは、アズカバンを脱獄した死喰い人たちがディメンターの群れに襲撃され、魂を吸い取られるカットが描かれています。
ディメンターの正体とは?発生理由とアズカバンの歴史
ハリーポッターの作中に登場する「ディメンターとはそもそも何者なのか?」「どうやって生まれるのか?」という正体については、公式副読本やJ.K.ローリング氏による解説(Wizarding World)で明かされています。
【ディメンターの基本概要と正体】
・見た目:つぎはぎの黒いフードとマント、腐敗した死者のような手
・移動方法:地上を滑るように浮遊する(映画では飛翔描写あり)
・主食:人間の「幸福な記憶」「希望」「喜び」「生きる意欲」
・生息地:魔法省監獄アズカバン(看守として配置されていた)
15世紀、北海に浮かぶ孤島に要塞(後のアズカバン)を築いた古代の凄惨な闇の魔法使い「エクリジス(Ekrizdis)」がすべての始まりです。
エクリジスは通過するマグルの船乗りを誘拐し、惨虐な拷問と最も凶悪な黒魔術の実験を繰り返していました。
その島で流された無数の犠牲者の「恐怖」「絶望」「死の苦しみ」が闇の魔法と融合した結果、その怨念の産物として自然発生的に誕生した生物こそがディメンターです。

ディメンターは黒いフードとマントをまとい、地上を滑るように移動し、その姿は魔法使いや魔女にしか見えず、マグルや魔法を使えない者には黒い霧のようにしか見えないとされています。
ディメンターは自然に増殖する?
ディメンターには性別や生殖機能はありません。
ディメンターは「生き物」というよりも、人間の「絶望・腐敗・不和」が存在する暗闇の中で、まるで菌類(カビ)のように自然発生して増殖します。
原作第6巻『謎のプリンス』の冒頭で、イギリス中に奇妙な濃霧が立ち込めた際、ダンブルドアは「ディメンターが街中で大量発生(繁殖)している証拠だ」と語っています。
ヴォルデモートの勢力が強まり、世の中に絶望と恐怖が充満したことで、ディメンターは爆発的に数を増やしたのです。
ディメンターの倒し方・追い払い方(守護霊の呪文)
ディメンターは「生きているわけでも死んでいるわけでもない」存在であるため、物理的な攻撃や一般的な攻撃呪文(「シールド・チャーム」や「ステューピファイ」など)で殺したりすることはできません。
そのため、ディメンターから身を守るには「守護霊の呪文」を使って追い払うしか方法がありません。
守護霊の呪文は非常に高度な魔法であり、大人の魔法使いでも成功させるのは困難とされています。
しかし、ハリーはルーピン先生の指導のもと、13歳という若さで実体のある守護霊(父と同じ「牡鹿」の姿)を出すことに成功しました。
【守護霊の呪文の基本情報】
・呪文:『エクスペクト・パトローナム(Expecto Patronum)』
・効果:心の中の「最も強力で幸福な記憶」を糧にして、光の守護霊(パトローナス)を召喚する
・特徴:守護霊は純粋な喜びに満ちているため、ディメンターはこれを食べることができず、光に押し返されて逃げ出す
守護霊の姿は人によって異なり、ハリー・ポッターの守護霊は牡鹿の形をしています。
- ハリー・ポッターの守護霊は牡鹿
- ハーマイオニー・グレンジャーの守護霊はカワウソ
- ロン・ウィーズリーの守護霊は犬
守護霊の呪文を使いこなすには、強い幸せな記憶を鮮明に思い出しながら唱える必要があり、非常に難しい呪文とされています。
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まとめ
ハリー・ポッターシリーズに登場するディメンターの「キス」や正体について要点をまとめます。
- キスを受けるとどうなる?: 魂を完全に失い、感情や記憶を持たない「生きる屍(植物状態)」になる。
- 回復は可能か?: 魂を奪われた場合は回復不能(軽度の感情吸引ならチョコレートで回復可能)。
- 過去に魂を吸われた人物: バーティ・クラウチ・ジュニアが即座にキスを受け、魂を失った。
- ディメンターの正体: 古代の闇の魔法使いエクリジスの暗黒実験と、人間の絶望からカビのように自然発生する闇の生物。
- 対処法: 「守護霊の呪文(エクスペクト・パトローナム)」で光の守護霊を召喚して追い払う。
ディメンターの「キス」がなぜ死よりも恐ろしいとされるのか、その設定と背景を知ることで、『ハリー・ポッター』の物語やハリーが乗り越えてきた試練の重みをより深く理解できるようになるでしょう。
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