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となりのトトロ都市伝説|死神説・生死説をジブリ公式が否定する5つの都市伝説とは?

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「トトロは死神」「サツキとメイは物語開始時から死亡」——インターネットで長年語られてきた『となりのトトロ』の都市伝説は、作中のわずかな描写を過剰に解釈したものです。

しかしスタジオジブリは公式ブログで「トトロが死神だという設定は一切ない」と断言。

本記事では、死神説・生死説をはじめとする5つの陰謀論を検証し、ジブリが否定する根拠を「影の描写」「サンダルのデザイン」「舞台設定」など具体的な事実から解説します。


となりのトトロ都市伝説をジブリ公式が否定

スタジオジブリは2007年の公式ブログで「トトロが死神だという設定は存在しない」と明確に否定しています。

となりのトトロ都市伝説である、姉妹のサツキとメイが物語の途中で死亡しているという説についても、「エンディングで母親と再会するシーンが生存の証拠」と反論しています。

影が描かれていない描写は「作画の省略」による技術的な理由だと説明しています。

ジブリ広報部は「トトロは自然の精霊であり、死や恐怖を象徴する存在ではない」と繰り返し強調しており、ファンの想像力から生まれた解釈に過ぎないとしています。


となりのトトロの都市伝説は後ほど詳しく解説します。

なぜ都市伝説が広まってしまったのか?

となりのトトロの都市伝説が広まってしまった主な理由は3つあります。

  1. シーンの断片的な解釈
    • 影が消える描写やネコバスの不気味なデザインが「死の暗示」と誤解された。
  2. 短編アニメの影響
    • ジブリ美術館の短編『めいとこねこバス』に登場する「風浄土」が「死後の世界」と解釈され、関連付けられた。
  3. インターネットの拡散力
    • 2000年代の掲示板で「怖い解釈」が話題化し、真実味を帯びて広まった。

ジブリスタッフの木原浩勝氏は「シーンの一部だけ切り取ると誤解が生まれる」と指摘し、作品全体のテーマを見失わないよう呼びかけています。

参考となりのトトロ原作は怖い?本当は人間とトトロ族との戦いの物語だった?

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となりのトトロ5つの都市伝説|ジブリ公式が否定

「となりのトトロ」にまつわる都市伝説は、主に「死」をテーマにした解釈です。

例えば「トトロは死神」「サツキとメイは物語開始時点で死亡」といった説が代表的です。

  1. トトロ「死神説」|自然の精霊
  2. サツキとメイの「生死説」|影がない理由は?
  3. ネコバス「冥界説」|移動手段のファンタジー
  4. メイ水死説|サンダルのデザイン不一致
  5. 三鷹事件関連説の否定|舞台設定の事実

となりのトトロ都市伝説①トトロ「死神説」|自然の精霊

となりのトトロで「トトロは死神」という都市伝説があります。

「トトロは死神」という都市伝説の主な根拠とされる部分は「メイがトトロに会えたこと」です。

トトロは死神でメイがトトロに会えたのは死期が近かったからだとされ、トトロは死神で「死の暗示」と誤解されました。


これに対し、ジブリは「トトロは森の精霊」と明言しています。

根拠とされる「メイがトトロに会えたのは死期が近かったから」との解釈を否定し、「子供の純粋な心が自然の神秘を感じ取る物語」と説明しています。

となりのトトロ都市伝説②サツキとメイの「生死説」|影がない理由は?

となりのトトロの物語後半で、サツキとメイの影が描かれていないシーンが「死亡の暗示」説とされました。

特にエンディングでサツキとメイが母親と再会する場面で影がない描写が注目され、病室の窓際にトウモロコシだけ置いて母親に会わなかったことで「サツキとメイは物語開始時から死亡していた」とも。


しかし、これらは作画の技術的省略が原因です。

当時のアニメ制作では、動きの少ないシーンで影を省略する技術的理由があり、ジブリは「生存を示すエンディングシーン(母親との再会)が証拠」と反論しえいます。

サツキとメイの母親が秋服を着ている描写から、時間の経過と生存が確認できます。

となりのトトロ都市伝説③ネコバス「冥界説」|移動手段のファンタジー

となりのトトロで登場するネコバスで、ネコバスの行き先表示に「墓道」と書かれている点が「冥界への乗り物」説の根拠とされました。

ネコバスを「冥界への乗り物」とする説について、ジブリは「移動の魔法」と否定しています。

また、ネコバスの行先表示の「墓道」は実際の地名を参考にしたもので、死とは無関係であることも明かしています。

宮崎駿監督は「ネコバスは子供の空想が生んだ乗り物」と解説し、現実のバスを巨大化したデザインにした経緯を明かしています。

となりのトトロ都市伝説④メイ水死説|サンダルのデザイン不一致

となりのトトロの物語後半でメイが池の近くで行方不明になるシーンで、浮いていたサンダルが「メイの死亡の証拠」とされました。

メイが池で溺死したとする説は、浮いていたサンダルのデザインがメイのものと異なる点で矛盾しています。


ジブリは「メイのサンダルは赤い紐、池のサンダルは茶色」と指摘し、別の人物の持ち物だと説明しています。

メイの行方不明エピソードは「子供の冒険心を描いたもの」と再確認メイの死亡説を否定しています。

となりのトトロ都市伝説⑤三鷹事件関連説の否定|舞台設定の事実

「三鷹事件が『となりのトトロ』のモチーフ」という都市伝説は、地理的な誤解から生まれたものです。

三鷹事件とは?
1955年に東京都三鷹市で発生した未解決事件(鉄道脱線事故)が、物語の舞台である埼玉県所沢市周辺と「地理的に近い」として関連付けられました。

都市伝説の主張では「事件の暗い背景が物語に反映されている」とされますが、実際の事件内容(鉄道事故)と映画のストーリーには一切の関連性がなく、ジブリは「事実無根」と断言しています。

舞台のモデルは宮崎駿監督が幼少期を過ごした所沢市周辺の自然であり、事件との関連性は一切ありません。

まとめ

「となりのトトロ」の都市伝説は、シーンの断片的な解釈とインターネットの拡散力によって広まったものです。

ジブリ公式は「トトロ死神説」「姉妹の生死説」など主要な5つの説を明確に否定し、技術的理由や物語の真のテーマを説明しています。

サツキとメイの影の消失は作画の省略、ネコバスは空想の産物、サンダルの不一致はデザインの違いといった具体的な反証を示し、ファンに「作品全体のメッセージ」を理解するよう呼びかけています。

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