ドラマ・映画

となりのトトロ原作は怖い?本当は人間とトトロ族との戦いの物語だった?

広告

※本ページはプロモーションが含まれています。

「となりのトトロ」の原作は怖いという噂がありますが、ネット上では「隣のトトロ」という怪奇小説が原作だと誤解され、トトロが死神や化け物として描かれる怖い噂が広がっています。

さらに「となりのトトロ」の原案は「人間とトトロ族の戦い」をテーマにした物語だったとか。

本記事では、ネット上で広がる怖い原作説や「人間とトトロ族の戦い」の物語だったという説を解説します。


となりのトトロ原作は怖い?

ジブリ映画「となりのトトロ」には公式の原作が存在しません。

しかし、インターネット上では「隣のトトロ」という怪奇小説が原作だと誤解される噂が広がっています。

ネットで広がる怖い原作説とは?

「隣のトトロ」という架空の小説では、トトロが「死神」や「人間を消化する化け物」として描かれ、サツキとメイの冒険が地獄めぐりに変更されているとのデマが流れました。

例えば、ネコバスに乗るシーンでは「胃の中で肉塊になる」といったグロテスクな描写が創作されています。

このように原作説とされてきた背景には、となりのトトロに多く噂されている都市伝説が影響しています。

これらの説はすべてジブリ公式が否定しており、小説版「となりのトトロ」は映画公開後に作られたノベライズ作品です。

怖い原作説は、ジブリ作品の不思議な魅力が想像力を刺激した結果生まれた創作だと考えられます。

参考となりのトトロ都市伝説|死神説・生死説をジブリ公式が否定する5つの都市伝説とは?

続きを見る

「となりのトトロ|本当は人間とトトロ族との戦いの物語だった?

ジブリ映画「となりのトトロ」は初期案として、昔に人間とトトロ族が戦い、負けたトトロ族の末裔が現代に現れるという物語だったそうです。

今のジブリ映画「となりのトトロ」とは大きく異なる構想で、そちらの物語も見てみたいと思う内容ですね。

なぜ人間とトトロが敵対関係?

宮崎駿監督の初期構想では、トトロ族と人類の戦いが描かれる物語を構想していたそうです。

書籍『ジブリの教科書18 風立ちぬ』によると、トトロ族は「中世ではもののけ、江戸時代では幽霊として現れ、現代に至った」という歴史観が存在したと記されています。

この設定では、人間の拡張により森が破壊され、トトロ族が衰退した経緯が暗示されていました。

太古の昔に人間との対立をイメージしていたのかもしれませんが、ジブリ映画では自然と共存がテーマであるため、人間とトトロ族が対立する構造は書くことができなかったのかもしれません。

実際のジブリ映画「となりのトトロ」では対立構造は明確ではなく、自然と人間の共存がテーマで、サツキとメイがトトロと出会うシーンでは、彼女たちが自然への畏敬の念を示す描写が強調されています。

主人公は女の子1人だった

ジブリ映画「となりのトトロ」の初期の企画段階では、主人公が「女の子1人」という案も存在しました。

宮崎駿監督のメモには「田舎に引っ越した少女が不思議な生き物と交流する」という構想が残されています。

女の子のデザイン案も、容姿はサツキとメイが混在しているようなデザインで、容姿はメイ、服装はサツキとして残されていました。



最終的に姉妹の物語になった理由は、子どもの視点の多様性を表現するためと考えられます。

サツキの現実的な性格とメイの無邪気さの対比が、トトロの存在をより神秘的に見せる効果を生み出しています。

となりのトトロはなぜ平和な物語になった?

宮崎駿監督の初期構想で人間とトトロ族の対立を構想されていましたが、なぜジブリ映画「となりのトトロ」はあれほどまでに平和な物語になったのでしょうか。

ここには、宮崎駿監督の強い意志があったとされています。

  • 子どもが安心して見られる映画にしたい
  • 自然との共存の大切さを優しく伝えたい
  • 戦いや争いではなく、思いやりを描きたい

鈴木敏夫プロデューサーのインタビューでは「トトロは人間を避ける存在」と明言されており、戦う存在ではなく「静かに息づく自然の象徴」として再定義されました。

まとめ

ジブリ映画「となりのトトロ」に公式の原作は存在せず、原作が怖いとされる内容の噂はすべてファン創作です。

人間とトトロ族の戦いを描く構想も、自然との共生をテーマとする現在の物語へと変化しました。

ジブリ作品の深みは「見る人が自由に想像を膨らませられる点」にあります。

公式情報と都市伝説を区別しつつ、ジブリ映画「となりのトトロ」の初期案やなどを知ってからもう一度みるのもおすすめです。

-ドラマ・映画