auのオンライン専用ブランド「povo2.0」は、 基本料0円で利用でき、「0円運用」できると話題になりました。
必要な時に、必要な分を自分でトッピングしていく料金プランのため、他社とは違った料金体系となっています。
使わない月は安く利用できる点だけに目がいきがちですが、注意しなければいけない点やデメリットがあることも把握しておく必要があります。
povo2.0を利用する前に、知っておくべきpovo2.0の9つのデメリットとメリットについて解説します。
povo2.0デメリット|9つのデメリット
データ容量0GBではデータ速度制限あり
データトッピングは有効期限がある
契約はオンラインのみ
法人・13歳未満は契約できない
auからの移行の場合は契約年数引継ぎ不可
LINEの年齢認証は非対応
キャリアメールは利用不可
新規事務手数料が発生する場合がある
180日間トッピング購入がない場合は利用停止
povo2.0は、「0円運用」ができると話題となりましたが、180日間トッピング購入がない場合は、回線の利用を停止、最悪の場合、契約解除となってしまいます。
povo2.0を契約してから180日間、もしくはトッピングの有効期限の翌日から180日間、トッピング購入がなかった場合は、回線の利用停止となります。その後、30日間トッピング購入がされなかった場合は、契約解除となってしまい電話番号も利用できなくなってしまいます。
回線の利用停止となる場合は、事前にメールでお知らせがあるため、新たにトッピング購入をして利用停止を回避しましょう。
ただし、以下のいずれかに該当する場合は、回線の利用停止とはなりません。
・通話料金とSMS送信料の合計額が660円(税込)以上利用している
・スマホギガトレードで進呈したトレードコード
・Amazonで購入いただいたエントリーコード
・キャンペーンなどで送付するプリペイドコード
・「タウンWiFi byGMO」利用で貯まるWiFiポイントで交換したプロモコード
データ容量0GBではデータ速度制限あり
povo2.0で、0円運用できるといっても、データ容量が0GBの場合は、通信速度が128Kbpsに制限されます。
WEB閲覧や動画視聴も厳しい状況となるため、「副回線の電話番号維持」「着信専用」など、データ容量を必要としない方や、主にWi-Fi環境下で利用する方に向いているといえるでしょう。
データトッピングは有効期限がある
povo2.0のデータトッピングは、月単位ではなく日数で契約となり、有効期限が決められています。
1GBなら7日間、3GBなら30日間、というようにそれぞれ有効期限が設定されています。
期限内に利用できなかったデータ容量は、くりこしすることができません。
また、有効期限が過ぎてしまうと、速度制限がかかり通信速度が128Kbpsに制限されるため、利用する際はデータ容量の追加をするか低速で利用することになります。
契約はオンラインのみ
povo2.0は、オンライン専用ブランドのため、オンラインでしか手続きすることができません。
何かあった時は、チャットの問い合わせのみで、電話対応もないため、ある程度のことを自分で対処できる人しかおすすめできません。
ソフトバンクのオンライン専用ブランドLINEMOはpovo同様にチャット問い合わせのみ、ドコモのオンライン専用ブランドahamoは3,300円/回支払えばドコモショップ店頭でサポートをしてもらうことが可能です。
法人・13歳未満は契約できない
povo2.0は、法人名義・13歳未満の未成年者名義で契約することができません。
au・ドコモ・ソフトバンクは、12歳未満の小学生は契約することができず、中学生から自分の名義で契約することができます。
自分の名義で契約することができたとしても、手続きに関しては保護者の同意が必要となります。
UQモバイルとワイモバイルもau・ドコモ・ソフトバンクと同様、ahamoとLINEMOは18歳未満は契約することができません。
楽天モバイルは、未成年者でも契約することが可能で、小学生でも保護者の同意があれば契約することが可能です。
また、法人名義や個人事業主名義の契約はすることができません。
auからの移行の場合は契約年数引継ぎ不可
povo2.0は、auからの移行の際、auでの利用年数を引継ぐことができません。
引き継ぐことでメリットはありませんが、再びauに戻った際、長期優遇施策を受けることができなくなってしまいます。
ソフトバンクのオンライン専用ブランドLINEMOは、povo同様に引継ぎができません。
ドコモのオンライン専用ブランドahamoは、ドコモからの移行の際、利用年数を引継ぎ可能なため、再びドコモへ戻った際に長期優遇などのサービスを受けることができます。
LINEの年齢認証は非対応
povo2.0は、LINEの年齢認証に対応していません。
LINEの年齢認証に非対応の場合、ID検索や電話番号での友だち検索が利用できません。
LINEで連絡先を交換するときに不便を感じると思いますが、「QRコード」で友だち追加を行うようにしましょう
格安SIMは、LINEの年齢認証が出来ないことが多いのですが、オンライン専用ブランドのahamoとLINEMOは、年齢認証に対応、ワイモバイルと楽天モバイルもLINEの年齢認証に対応しており、UQモバイルは残念ながら非対応となっています。
キャリアメールは利用不可
povo2.0は、キャリアメールの提供していないため、他社サービスのフリーメールアドレスを取得するか、現在のキャリアでメール持ち運びサービスを利用することになります。
povo2.0だけでなく、オンライン専用ブランドのahamoやLINEMOも、キャリアメールの提供はしていません。
メール持ち運びサービスは、月額330円で解約後も現在のキャリアのメールアドレスを他社へ乗り換えた後でも利用できるサービスです。
どうしても現在のメールアドレスを利用したい方は、メール持ち出しサービスがおすすめですが、フリーメールアドレスを利用すれば、今後他社へ乗り換える際に、メールアドレスを変更しなくても済むためおすすめです。
新規事務手数料が発生する場合がある
povo2.0は、新規契約事務手数料は発生しませんが、契約内容によっては新規契約事務手数料が3,850円(税込)発生する場合があります。
過去1年以内に同一名義でpovo2.0を累計5回線以上お申し込みされたことのある方は、新規契約事務手数料が発生してしまいます。
1年以内に解約した回線もカウントされるため、注意が必要です。
povo2.0の基本料金とトッピング一覧
povo2.0は、基本料金0円で国内通話22円/30秒、SMS送信料3円/回で利用可能です。
povo2.0基本料金 | 0円 |
国内通話料 | 22円/30秒 |
SMS送信料 | 3円/回 |
データトッピング | データ使い放題(7日間×12回分)9,834円・データ使い放題(24時間)330円 1GB(7日)390円・3GB(30日間)990円・20GB(30日間)2,700円・60GB(90日間)6,490円 150GB(180日間)12,980円・300GB(90日間)9,834円 |
通話トッピング | 5分以内通話かけ放題550円/月・通話かけ放題1,650円/月・留守番電話サービス330円/月 |
povo2.0メリット・おすすめできる方
基本料金0円で利用できる
povo2.0は基本料金0円から利用することができます。
格安SIMキャリアで0円から利用できるキャリアはpovo2.0のみです。
着信専用で利用したい方や、電話番号を維持しておきたい方など、は0円運用で利用し、180日に1度はトッピングを利用して維持すると、格安で維持することが可能です。
データ使い放題が実質3,278円で利用できる
2024年4月より、新たにトッピングとして追加された「データ使い放題(7日間×12回分)9,834円」は、4週間あたり3,278円で利用することができます。
容量を気にせずにデータ無制限で利用することができます。
データ使い放題できる期間が7日間で12回分付いていて、好きな時にチャージすることが可能です。
回数の有効期限は、トッピング購入から160日間となるため、約5ヶ月以内に使い切る必要があります。
テザリングが無料
povo2.0は、スマホのインターネットをパソコンやタブレットなどその他の機器と共有できる「テザリング」が無料で利用できます。
格安SIMキャリアでは、テザリング機能が利用できないこともありますが、povo2.0は無料でテザリングを利用することが可能です。
クレジットカード以外でも支払いできる
povo2.0の支払方法は、クレジットカードとあと払い(ペイディ)のみ利用可能ですが、あと払い(ペイディ)を利用することで、口座振替・銀行振込・コンビニ支払いを選択することが可能です。
格安SIMキャリアの多くは、クレジットカード支払いのみというキャリアが多いので、あと払い(ペイディ)を利用することで、口座振替・銀行振込・コンビニ支払いを選択できれば嬉しいですね。
povo2.0おすすめできる方
povo2.0をおすすめできる方は以下の通りです。
まとめ
povo2.0のデメリット・メリットを解説しました。
人によってはデメリットと感じない点もあるかと思いますが、他社と比べるとトッピングに有効期限があるため、メインで利用する回線には不向きなキャリアだと感じます。
povo2.0は、着信専用で利用したい方やWi-Fi環境で事足りる方で、ある程度の事を自分で対処できる人にとって格安でおすすめのキャリアといえます。
トッピングを利用していない期間が180日間あると利用停止となるなど、有効期限など気にしたくないという方は、UQモバイルや楽天モバイルなど約1,000円前後から利用できるキャリアがおすすめです。