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『魔女の宅急便』で、多くの人が疑問に思ったシーン――キキが突然、空を飛べなくなってしまった理由です。
キキがなぜ飛べなくなったのか。
そしてよく話題にされるのが、「ニシンのパイ」事件との関係で、冷たく返された一言が、キキの心を深く傷つけたのではないか…
そんな考察を一度は目にしたことがあるかもしれません。
しかし実はこの出来事、単なる失恋やショックではなく、公式でも語られている“スランプ説が大きく関係しています。
この記事では、キキが飛べなくなった本当の理由をニシンのパイとの関係や、原作・公式コメントをもとにわかりやすく解説します。
【魔女の宅急便】キキが飛べなくなった本当の理由
ジブリ映画「魔女の宅急便」でキキが飛べなくなった本当の理由は、一言でいうと「スランプ」だったからです。
「トンボと恋仲になったから」「自転車で魔法を使ったから」など様々な考察がされていますが、無意識だった魔法の力が意識化されたことと、自信を喪失したためです。
【魔女の宅急便】ジブリ公式のキキのスランプ説を解説
宮崎監督はインタビューで「理屈ではわからない何か」「作家が才能を意識すると失う」と説明し、「才能のスランプ」だと明かしています。
魔法も一種の才能で、キキの魔法が弱くなったのことについて「子どもから大人へ成長するための試練」とされています。
これについては、以下のように解釈することができます。
キキはほうきで飛ぶことを「血で飛ぶ」と説明しており、キキの魔法は母親から受け継いだもので、これまでは親の魔法で飛んでいました。
修行に出ることは親元を離れること、つまり、親の魔法から離れ、自分の魔法を手に入れなくてはいけないということです。

キキのスランプ克服のヒントとして、ウルスラが以下のように語っています。
「あたしもキキくらいの時に絵描きになろうって決めたの。楽しくて寝るのが惜しかったのに、ある日全然描けなくなっちゃった。描いても気に入らないの。それまでの絵が誰かのマネだってわかったんだよ。自分の絵を描かなきゃって。」
ウルスラが自分の絵を書かなきゃというように、キキも自分の魔法を手に入れなければいけないということに繋がります。
【魔女の宅急便】キキはニシンのパイ事件で自信喪失した?
ジブリ映画「魔女の宅急便」でのニシンのパイ事件で大きな自信喪失を経験します。
老婦人の依頼で届けた手作りのパイを孫娘に「アタシこのパイ嫌いなのよね」と拒否されたことで、宅急便業の現実(感謝されない善意)を突きつけられた挫折です。

この出来事がスランプの引き金となり、キキの「当然感謝される」という幼い思い込みが崩れ、無力感から魔法の力が弱まってしまいます。
そして、直後のトンボの友人との交流で疎外感が増し、キキが飛べなくなるきっかけとなるのです。
根本的な原因は、キキが「親から受け継いだ魔法」に依存していた状態から、自立する過程で起きた心の葛藤にあります。
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【魔女の宅急便】なぜジジの声が聞こえなくなった?
『魔女の宅急便』でジジの声が聞こえなくなったのは、キキの成長によるものです。
宮崎監督は公開トークで「ジジの声はキキ自身の声。成長してジジ(もう一人の自分)との会話が必要なくなったから」と説明しています。
キキはニシンのパイ事件後に、食事中にジジの言葉が「ニャー」としか聞こえなくなり、魔法の力が弱くなっていることに気付き、ほうきで飛ぶことができないと気付きます。
角野栄子さんの原作本では「魔女が恋をすると黒猫と話せなくなる」という設定で、トンボとの恋が理由とされています。
しかし、ジブリ映画では「成長・自立」をテーマに変更しており、エンディングでもジジは喋らず、キキが独り立ちしたためにジジの声が聞こえなくなったと表現しています。
【魔女の宅急便】キキが魔法を取り戻した理由は?
ジブリ映画『魔女の宅急便』でキキが魔法を取り戻した理由は、以下の2つの出来事が鍵となりました。
- ニシンのパイを依頼した老婦人からの感謝の言葉
- トンボの飛行船事故
ニシンのパイを依頼した老婦人からの感謝の言葉
キキがスランプでほうきで飛べなくなった時、ニシンのパイを孫娘に届けるよう依頼した老婦人がキキを呼び出して感謝の言葉をかけます。
キキが荒天の中でパイを届けたことに感謝し、ケーキをプレゼントします。

老婦人は「この前とってもお世話になったから。そのお礼なのよ。あの子(孫娘)の誕生日を聞いてきてくれるとうれしいんだけど」と語り、キキの配達努力を認めます。
キキがショックを受けたパイ事件でしたが、「報われない善意が報われる」体験となり、スランプ脱出の心の準備となります。
トンボの飛行船事故
『魔女の宅急便』でキキが魔法を取り戻した1番の理由は、トンボを飛行船事故から助けたいという強い意志と、ウルスラの助言の通り「自分を信じる自信」を取り戻したためです。
トンボが飛行船に取り残されると「トンボを助けたい!」という純粋な衝動が湧き、母のほうきではなくデッキブラシで救出に向かいます。
ニシンのパイ事件で失った「無意識の自信」が、他者を思う衝動で無意識の自信を呼び戻し、親の魔法から「自分の魔法」へと進化します。

クライマックスで「トンボを助けたい!」という純粋な気持ちが自分の魔法となり、キキの魔法が復活します。
エンディングでもジジの声は聞こえないままですが、キキの自立の証として成長が完結します
まとめ
ジブリ映画「魔女の宅急便」でキキが飛べなくなった理由は、成長途中の魔女が必ず通る「心のスランプ」でした。
ジブリ公式の解釈では、スランプは「子どもから大人へ成長するための試練」と位置付けられています。
「魔女の宅急便」は、誰もが経験する「自信を失う瞬間」と「自分らしさを取り戻す勇気」を描いた物語なのです。
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