子供にスマホを持たせるなら、必要なアプリや機能だけを利用させたいと思う保護者の方も多いはずです。
格安SIMキャリアは、同じキャリアでも家族間の通話は無料にならないことが多いため、通話料金が発生しない「LINE」で連絡を取り合う家庭が多いですよね。
そこで、連絡用として子供にスマホを持たせて、「LINE」のみ利用できるように設定したいという方も多いはず。
この記事では、子供のスマホをLINEだけに設定する方法を解説し、そのメリット・デメリットについてもご紹介します。
また、子供におすすめの格安SIMもご紹介するので、スマホ選びの参考にしてください。
子供スマホをLINEだけに設定できる?
子供にスマホを持たせる際に、余計なアプリなどは利用させずに、連絡用のために「LINE」だけを利用させることが可能です。
LINEアプリ以外にも利用させたいアプリや機能だけで利用させることが可能です。
子供のスマホを「LINE」だけで利用させるのか、標準の音声通話機能も残しておくのか、によって選ぶSIMカードが異なります。
まずは、どのSIMカードを利用するのがいいのか確認しましょう。
SIMカードの種類に注意
SIMカードには、いくつかの種類があり、SIMカードによって利用できる機能が異なります。
キャリア毎に提供しているSIMカードは異なる場合がありますが、3つのSIMカードがあります。
音声通話SIMは、多くの方がスマホで契約しているSIMカードで、通話はもちろん、SMS送受信とデータ通信が利用できる一般的なSIMカードです。
SMS機能付きデータ通信SIMは、SMS送受信とデータ通信が利用でき、通話をすることはできませんが、SMS送受信が利用できる電話番号が付与されるSIMカードです。
データ通信SIMは、データ通信のみ利用可能なため、通話やSMS送受信が利用できないSIMカードです。
LINEだけの利用なら「データ通信SIM」でも利用できるの?
LINEを利用するなら電話番号が必要になるため、電話番号が付与される「SMS機能付きデータ通信SIM」か「音声通話SIM」を選びましょう。
LINEを利用するには電話番号が必要なため、電話番号が付与されるSIMカードで契約する必要があります。
電話が利用できなくても電話番号が付与され、SMS送受信が利用できればLINEの利用は可能なため、「SMS機能付きデータ通信SIM」でも問題ありません。
音声通話SIM | SMS機能付きデータ通信SIM | データ通信SIM | |
音声通話 | 〇 | × | × |
SMS送受信 | 〇 | 〇 | × |
データ通信 | 〇 | 〇 | 〇 |
LINE利用 | 〇 | 〇 | 〇 |
LINE以外の音声通話機能もあった方が安心という方は、一般的な「音声通話SIM」をを選ぶといいでしょう。
参考子供のスマホ制限|iPhoneとAndroidの違いと設定方法を解説!親がiPhoneなら子供もiPhoneじゃないと制限できない?
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子供のスマホをLINEだけに設定する方法
LINEが利用できるSIMカードを契約できれば、次は子供のスマホをLINEだけ利用できるようにします。
子供のスマホをLINEだけ利用できるようにするには、アプリの制限でLINEアプリのみ利用できるように設定することです。
もちろん、LINEアプリ以外に利用させたいアプリがあれば、許可したアプリのみ利用させることも可能です。
iPhoneは「スクリーンタイム」で設定
子供がAndroidなら「Googleファミリーリンク」で設定
子供がAndroidを利用している場合は、「Googleファミリーリンク」アプリで、LINEアプリのみ利用さることが可能です。
アプリの利用制限で、LINEアプリ以外をブロックし、LINEアプリのみ常に許可すれば、LINEのみ利用が可能となります。
「Googleファミリーリンク」の設定は、子供のスマホで設定を行い、設定完了後は親のスマホからでも制限の変更などが可能です。
「Googleファミリーリンク」アプリを利用するには、親と子それぞれのGoogleアカウントが必要となるため、事前にアカウントを作成しましょう。
「Googleファミリーリンク」アプリの詳しい利用内容や設定方法は以下の記事でも解説しています。
参考【画像付き】ファミリーリンク設定方法|ファミリーリンクで子供のスマホ制限方法とフィルタリング設定の注意点について
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子供がiPhoneなら「スクリーンタイム」で設定
子供がiPhoneを利用している場合は、iPhoneの設定の中にある「スクリーンタイム」で、LINEアプリのみ利用さることが可能です。
アプリの利用制限で、LINEアプリ以外をブロックし、LINEアプリのみ常に許可すれば、LINEのみ利用が可能となります。
「スクリーンタイム」の設定は、子供のスマホで設定を行い、スクリーンタイムの設定をするためのパスワードで管理します。
「スクリーンタイム」の初期設定
・「設定」→「スクリーンタイム」→「スクリーンタイム設定をロック」→4桁のパスコード設定→Apple IDとパスワードを入力で完了
「スクリーンタイム」の設定方法
・「設定」→「スクリーンタイム」→「アプリ使用時間の制限」→「制限を追加」→制限したいアプリ毎に設定
ファミリー共有をしていれば保護者のスマホからでも設定することが可能です。
参考子供のiPhoneで設定必須の5つの制限|「スクリーンタイム」と「ファミリー共有」とは?子供のスマホ制限方法!
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子供のスマホをLINEだけにするメリット
子供のスマホをLINEだけ利用させる際のメリットをご紹介します。
通話料金が発生しない
ほとんどのキャリアでは、通話料金が従量課金制のため、発信すると通話料金が発生します。
親子で同じキャリアなら通話料金が無料になる「家族割」に加入することで通話料金が無料になりますが、格安SIMキャリアでは「家族割」サービスがないことが多いため家族間でも通話料金が発生します。
そんな時に活用されるアプリが「LINE」です。
LINEアプリは、データ通信を利用して通話しているため、データ通信量は消費しますが通話料金は発生しません。
LINEアプリのおかげで、通話料金を気にすることなく通話ができるため、家族で同じキャリアを利用する必要もなく、子供に合った格安SIMキャリアを選ぶことができます。
電話やメールよりLINEアプリを利用することが多く、連絡先もLINEだけしか知らないという方も多いですよね。
メッセージを読んだか確認できる
LINEアプリでは、相手がメッセージを確認すると「既読」表示されるため、相手がメッセージを確認しているかを知ることができます。
電話やメールだと、相手が着信に気づいているかメッセージを確認しているか、こちら側では確認することができないので、返信がないと不安になったりすることもありますよね。
「子供にメールしたけどちゃんと読んだかな?」と気になってしまいますが、LINEなら「既読」が付くため、返信がなくても相手が内容を確認したことがわかるので安心です。
子供のスマホをLINEだけにするデメリット
子供のスマホをLINEだけ利用させる際のデメリットをご紹介します。
トーク機能以外も使えてしまう
LINEでは、電話やメッセージが利用できる「トーク機能」の他に、「ニュース」や「VOOM」といった機能も利用することができます。
「ニュース」機能は、YahooニュースやGoogleニュースなどと同じように、事件や芸能などのニュースが表示され、「VOOM」機能は、TikTokのようにショート動画を投稿・閲覧することができ、友だち以外の人とVOOM内で繋がることができます。
友だち以外のまったく知らない人の動画も流れてくるため、知らない人ともVOOM上で繋がることができてしまいます。
実際のLINEの友だちになるわけではありませんが、VOOMの動画のコメント機能でやりとりが可能となります。
LINEの設定で、VOOM機能をオフにすることが出来ないので、現時点では、子供に見ないように言い聞かせるしか対策はありません。
LINEしか利用できないので子供が「VOOM」に夢中になり、月のデータ容量を使いきってしまい、LINEのメッセージの遅延や、いざという時に連絡がつかないなんてこともあります。
LINEで知らない人と繋がらないようにしたい場合は、LINEではなく「+メッセージ」の利用がおすすめです。
「+メッセージ」は、通話はできませんが、メッセージの送受信はもちろん、スタンプや写真なども送信できるメッセージアプリです。
「+メッセージ」は、au・ドコモ・ソフトバンク回線を利用している同士で利用できる機能です。
知らない人と繋がる可能性がある
LINEでは、知らない人からメッセージが届いたり、自動で友だちに追加されていたりすることがあります。
LINEは、様々な方法で友だち追加をすることができますが、離れている相手でも電話番号で友だち追加することができてしまいます。そのため、知らない人からメッセージが届いたり、友だちに追加されましたと通知が来る可能性があります。
メッセージが来てもブロックしてしまえば問題ありませんが、子供なので訳もわからず返信してしまったり、やりとりをしてしまう可能性もあるため、LINEの使い方やしてはいけないことを話し合っておきましょう。
携帯電話の電話番号は使い回しすることが多いので、自分の電話番号を以前に利用していた人がいます。そのため以前利用していた人の番号を知っている人がLINEの友だちに追加されてくることもあります。
知らない人と友だちになったり、メッセージを受信しないように予めLINEアプリで設定しておきましょう。
友だち以外からのメッセージ受信拒否設定
・設定→プライバシー管理→メッセージ受信拒否をオフ
電話番号を保有している人が自動で友だちに追加しないようにする設定
・設定→プライバシー管理→友だちへの追加を許可をオフ
子供のスマホにおすすめの格安SIMは?
子供のスマホは安くておトクに利用できるキャリアがいいです。
子供のスマホにおすすめできるおトクな格安SIMキャリアがあるんです。
LINEMO|LINEのデータ容量を消費しない
「子供のスマホをLINEだけ利用できるようにしたい」と言う方におすすめな格安SIMキャリアは、LINEMOです。
LINEMOは、LINEだけを利用したいという方におすすめで、「LINEギガフリー」で利用することができます。
LINEギガフリーとは、LINEアプリのトークや音声通話・ビデオ電話などは、データ無制限で利用でき、月のデータ容量を消費せずに利用することができます。
逆に月のデータ容量を超過してしまったとしても、LINEはデータ容量を消費しないので、制限なく利用することができます。
月額料金も3GBで990円から始めることができるため、LINEの利用だけなら3GB以内に抑えることも可能となり、毎月990円で抑えられます。
参考LINEMOベストプランおトク?LINEMO新料金プランを楽天モバイルや旧料金プランのミニプランやスマホプランと料金比較!
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日本通信SIM|月額290円の破格料金
「子供のスマホは出来るだけ安く抑えたい」という方におすすめな格安SIMキャリアは、日本通信SIMです。
日本通信SIMは、1GBで290円/月から利用することができ、破格の料金で利用することができます。
利用する回線はドコモ回線を利用しているので、通信エリアに関する心配はいりません。
外出先やWi-Fiのない場所では、連絡以外では利用しないなど、データ通信の利用を必要最低限にすれば、1GBでも十分利用できます。
子供のスマホはLINEだけ利用できるようにさせたいという方でも、外出先では「連絡のためだけにLINEを利用する」「ビデオ通話は利用しない」など親子間でルールを決めることがおすすめです。
筆者の子供にも日本通信SIMの290円/月でスマホを持たせています。連絡用と位置情報の確認のために持たせているので、外ではスマホは基本的に使わないという約束をしていますよ。
参考【爆安】子供のスマホ月額290円で持てる!キッズケータイよりも安い格安SIMの日本通信SIMとは?
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まとめ
格安SIMキャリアが普及し、安くスマホを利用できるようになったことで、キッズケータイよりもスマホを持たせる家庭が増えています。
LINEアプリで連絡を取れるように小学校低学年からスマホを持たせる家庭も少なくありません。
LINEだけの利用させるには、アプリの利用制限でLINEアプリ以外をオフにしてしまえば可能となります。
子供にスマホを持たせる際は、どのように利用させるのか、親子間でルールを決めて、「Googleファミリーリンク」や「スクリーンタイム」で利用させる機能を制限し、お子様が安心してスマホを利用できるように管理しましょう。