auを短期解約すると、ブラックリストに載って他社に乗り換えられなくなるのではないか?
そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、auを短期解約したことが原因でブラックリスト入りする可能性は低いです。
しかし、短期解約を繰り返した方が「総合的判断により、今回のお申し込みは受付することが出来ませんでした。」と新規契約を拒否されたということが実際にあります。
そこで、この記事では、「auからUQmobileや他社に短期間で乗り換えても大丈夫なのか?」「auを短期解約してもブラックリスト入りしてしまうのか?」というような疑問について、元通信会社に勤務していた筆者が解説します。
au短期解約でブラックリスト入りは本当?
全てのキャリアでも話題になる「短期解約をするとブラックリスト入りするのか?」という件については、短期解約しただけではブラックリストには入る可能性は低いです。
よって、auを短期解約しただけではブラックリストに入るということは考えにくいです。
実は、短期解約はそれほど重要ではなく、「短期解約をした時に損失があるか」ということが重要なポイントになります。
短期解約しただけではブラックリスト入り=契約拒否されることは少ないです。筆者も短期間で他社へ乗り換えた経験がありますが、その後も契約拒否されたことは1度もありません。
実際に短期解約を繰り返した実例を以下の記事で紹介しています。
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ブラックリスト入りは短期解約の中身に問題がある
auでブラックリスト入りしてしまうと、「総合的判断により、今回のお申し込みは受付することが出来ませんでした。」と契約拒否されます。
短期解約が原因のひとつではありますが、短期解約が悪いことではなく、中身に問題があるからブラックリスト入り=契約拒否されてしまうんです。
「短期解約をした時に損失があるか」どうかでブラックリスト入りの判断します。
例えば、契約時にauPAYで10,000円分の還元を受け取っている場合、解約時に10,000円分のコスト回収ができているかで判断されるということです。
また、短期間で解約を繰り返すことも、「怪しい行動」と警戒され、キャンペーンなどのキャッシュバック・ポイント還元や端末値引きなどを目的とした、利益目的だと疑われます。
au側からすると、契約時に多くの金額を還元しているにもかかわらず、短期間で解約されてしまうとコスト回収することができず、損をすることになります。
上記のような場合になると、ブラックリストとして一定期間は契約させないというペナルティを与える判断をとっています。
短期解約を繰り返したことで「新規契約できなかった」「他社へ乗り換えできなかった」という事実は実際にあります。
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180日という期間は本当?
auを契約できなかったという事実から、利益目的だと思われないために「半年程度は解約しない方がいい」という暗黙のルールが噂となり、契約から180日以内の解約(他社へ乗り換え)は控えたほうがいいとされてきました。
180日という日数にも明確な基準はありませんが、利用する意思があるということを示すために妥当な日数が180日、と判断されたのではないでしょうか。また、au側も最低限のコスト回収ができる日数が半年程度ではないかと予想できます。
「利用する意思がある」ということを示すために半年間は解約せずに継続した方がいいとされてきました。
キャリア側も毎月の利用料金を支払ってもらうことが利益となるため、継続されなければ次回以降の契約を警戒したりマークするのは当然のことですよね。
短期解約の詳しい内容については明確化されていませんが、短期解約を繰り返すことで「auを新規契約できなかった」ということは実際にある話です。
1度の短期解約はそれほど重要ではなく、「短期解約を繰り返すことでブラックリスト入り=契約拒否されることがある」ということは覚えておいた方がいいでしょう。
過去の利用履歴などをみて判断しているため、別の回線でも短期解約を繰り返しているかなども確認したうえで判断されます。
短期解約を繰り返すことで「サービスを利用する意思がない、利益目的だ」と思われてしまうことが契約拒否となる要因のひとつになります。
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auからUQモバイルへ即乗り換えはブラックリストに入らない?
auからUQモバイルへの乗り換えの際、「auの子会社だから短期間で乗り換えてもブラックリスト入りしない?」と思う方もいると思いますが、ほぼ問題ないと思われます。
UQモバイルは、auの子会社でありKDDIグループのため、auからUQモバイルへの乗り換えは「新規事務手数料無料」と優遇されています。
優遇されている反面、キャンペーンなどの対象から外されていることが多く、auからUQmobileへの乗り換えは利益目的での乗り換えというよりも、「月額料金を安くしたい」と考えている方が多いと考えられます。
たとえ、auで端末を安く手に入れていたとしても、同じKDDIグループの子会社で継続して長く利用してもらえるのなら問題ないと考えるのではないでしょうか。
これで契約拒否してしまうと、他社へ流れてしまいKDDIグループとしての契約者数が減ってしまうため、auからUQモバイルへの乗り換えを拒否することは少ないのではないかと考えられます。
auからUQモバイルへの移行は、乗り換えではなく移行と考えられています。ドコモのahamoもドコモからahamoへの移行は「プラン変更」という扱いになっています。
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auからUQモバイル短期解約が大丈夫な理由
au→UQモバイルへの乗り換えは、「移行」扱いになるため新規事務手数料が発生しない
au→UQモバイルへ移行した場合、キャンペーンの対象外となる場合があるため利益目的の移行は少ない
au→UQモバイルへ移行しても、同じグループ間で継続利用してくれればコスト回収できる
しかし、短期間でauとUQモバイルで乗り換えを何度も繰り返すと、上記でも記載したように「利益目的」だと判断されてしまう可能性があるので注意はしておいてほうがいいでしょう。
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au短期解約でブラックリスト入りするのはなぜ?
過去に過激なキャッシュバックが行われていたことをご存じの方も多いはず。
「他社から乗り換えすると〇万円もらえる」という、他社から乗り換える契約者獲得のために、各キャリアが過激なキャッシュバック競争を行っていました。
他社から乗り換えるだけで現金や商品券がもらえるとあって、キャッシュバック目的=「利益目的」で短期間で他社へ乗り換えを繰り返す行為が横行していました。
キャリア側も、継続して利用してもらわないとキャッシュバック費用分の損が出てしまうため、キャッシュバック目的で短期解約されることを阻止するために、ブラックリストとして警戒し「契約拒否」という手段を取るようになりました。
短期解約でブラックリスト入りする基準などは明確化されておらず、各キャリア毎に内々で決めている基準があるのだろうと思われます。
「ドコモで契約拒否されたけどauでは契約することができた」ということはよくあります。各キャリアによってブラックリスト=契約拒否する基準は異なり、キャリア毎のリストとなるためリストの共有はしていません。
過激なキャッシュバックに対して、総務省から指摘が入り、現在では数ヶ月後にポイント還元という方法や、端末値引きできる上限金額を2万円までにするというように変わっています。
端末を安く手に入れ転売することで利益を得るために、短期解約を繰り返している方もいるので、短期解約に対するブラックリスト=契約拒否は引き続き存在しています。
ポイント還元などの特典は、すぐに付与されずに数ヶ月後に付与されるなど、キャリア側もすぐに解約されないように対策をとっています。
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au短期解約でブラックリスト入りしたらどうする?
短期解約を複数回繰り返して、契約拒否されてしまった場合どうしたらいいか不安になりますよね。
そんな時は、何もしなくても時間が解決してくれます。
万が一、ブラックリスト入りしてしまったとしても、数ヶ月から数年間、大人しくしていればブラックリスト入りも解消されます。
信用情報のブラックリストと同じように、ある一定の年数を経過するとブラックリストから解除されてローンを組めるようになることと同じです。
auに契約拒否されたからといって他のキャリアも契約拒否するとは限らないので、他のキャリアへの契約も検討してもいいでしょう。
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au短期解約でブラックリスト入りを避けるためには?
たった1回の短期解約で、ブラックリストに入ることは、ほぼ無いと考えていいでしょう。
しかし、各キャリアともブラックリストの基準は明確化しておらず、最終的には自身の判断で決断する必要があります。
短期解約によるブラックリスト入りを避ける方法については、以下の通りです。
端末のみ購入する
180日以上継続して利用する
短期解約でのブラックリスト入りする理由は「利益目的」だと判断されることです。
「利益目的」だと判断されないための目安となる日数が「180日」です。
新規契約(他社から乗り換え)から180日以上継続して利用すれば、短期解約によるブラックリスト入りする可能性が低くなります。
回線契約はせずに端末のみ購入する
短期解約によるブラックリスト入りに関しては、同一名義のすべての回線が対象であるため、確実にブラックリスト入りを避けるには、回線契約せずに端末のみ購入することです。
以前は、端末のみ購入することはできず、回線契約とセットになっていました。
しかし、各キャリアとも回線契約が無くても端末のみ購入することができるようになったため、au回線を利用していなくてもauで販売している端末を購入することができます。
端末のみ購入する場合はキャンペーンの対象外となり、安く端末を購入することも難しいため、利益目的で購入する方はほとんどいません。
確実にブラックリスト入りを避けたい方は、こちらの方法がおすすめです。
短期解約しただけでブラックリスト入りは「違法」?
2023年2月に総務省が「短期解約を理由にブラックリスト入り=契約拒否する」といったことは違法であるとの見解を示しました。
電気通信消費者相談センターに、実際に契約拒否された方の苦情が多数寄せられたことから、総務省が各キャリアへ聞き取りを行ったところ「短期解約のみを理由として契約拒否することはない」「短期解約のブラックリスト運用はない」と主張しています。
実際に短期解約をした方が契約拒否されたと主張しているのに、短期解約のブラックリストの運用はないとキャリア側が主張しているのはなぜなのでしょか。
契約拒否する際は、申込者に対して「総合的判断により、今回のお申し込みは受付することが出来ませんでした。」と案内されます。
総合的判断とは、どのようなことを指すのかはわかりませんが、短期解約だけでなく料金滞納や遅延などの信用問題、過去の利用内容なども含まれていると思われます。
要するに、素行をチェックされているということですね。「auを利用する意思がない」「利益目的」「料金を支払ってもらえないかもしれない」などの要因があれば契約拒否される可能性があるということです。
キャリア側が、短期解約のブラックリストについては否定していますが、料金滞納などをした事のない利用者が、短期解約を繰り返したことで契約拒否されたというケースが実際にあるため、短期解約を繰り返すことが契約拒否となる要因になることは間違いないでしょう。
いずれにせよ総務省が「短期解約を理由に契約拒否することは違法だ」と見解を示したことによって、キャリア側も運用内容などの見直しせざるを得なくなるでしょう。
総務省:検討の方向性(案)について(短期解約ブラックリスト)
まとめ
「auを短期解約することでブラックリスト入りするのか?」という点について解説しました。
auだけではなく、ドコモ・ソフトバンク・楽天モバイルなどの各キャリアでも短期解約を繰り返すことで契約拒否されるという事実はあるようです。
キャッシュバック目的で短期間で他社へ乗り換えを繰り返す行為が横行したことから、短期解約を繰り返す利用者を警戒するようになったことが始まりといえます。
しかし、総務省が過激なキャッシュバックの規制、大幅な端末値引きの規制などを行っており、今後は「利益目的」で短期解約を繰り返す行為も減少し、「短期解約でブラックリスト入りする」という暗黙のルールも改善されていくではないでしょうか。
参考【元社員解説】短期解約でブラックリストは違法?契約拒否の理由は?期間や基準について解説!
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